名古屋中学・・・訪問ありがとうございました。その2
学習塾の社員が私立中学校を訪問するということに対し、愛知県の私立中学校が戸惑いを見せたのは、ある意味仕方のないことではありました。当時、私立中学の生徒募集は「小学校への活動」が中心であり、東京のように、私立中学へ生徒をおくりだすのは学習塾であるという認識がなかったわけですからね。
そのような愛知県の常識がはびこる中で、名古屋学院だけは「東京の私学レベル」の対応を学習塾にしてくれたわけですから、我々が驚くのも無理はないですね。
当時から、保護者から評価される学校作りのためにいろいろな施策を実行してきたのが、今の名古屋中学校です。受験生を増やすためには、保護者や生徒から評価を受けるためにはどうしたらよいのか、真剣に考え実行してきた結果が現在の名古屋中学校で、30年前の名古屋学院とは比較にならないほど素晴らしい学校になったと思います。
ここ10年ほどは、、受験生の動向や入試難易度あるいは大学合格実績等、愛知中学校との間で見えない戦いが繰り広げられているように要学院塾長は感じています。
「名古屋中学VS愛知中学」
平成24年度受験生の動向
愛知中が、「共学化プラス受験日を初日に移動」してからは愛知中の快進撃が始まり、受験生の数で名古屋中は大きく水をあけられました。しかし、時代の流れも環境も変わり、今年の志願者数は、名古屋中1268名・愛知中1215名とほぼ同数でした。
平成24年度合格者のレベル(愛知私立中学テスト会模試のデータより)
名古屋中学
合格者偏差値ランク45〜70
スカラー合格者偏差値ランク65〜70
進学者偏差値ランク45〜62.5
不合格者偏差値ランク35〜55
愛知中学
合格者偏差値ランク42.5〜70
進学者偏差値ランク42.5〜60
不合格者偏差値ランク35〜50
平成24年度大学合格実績
この地方特有の「名古屋大学」の合格者だけで考えるというのは田舎くさいですから、旧帝大に東工大と一橋、それに早慶を加えて判断するのが都会的であり、私立らしさがわかるはずですね。(海陽から名古屋大学の合格が少ないのも、都会的なんでしょうね。)
受験者数・入試偏差値・大学合格実績から判断しても、非常によく似ています。
つまり保護者の判断基準は、別の視点に移っていくことになります。
男子校か共学校か。
仏教かプロテスタントか。
校舎が新しいか否か。
明日から、頂いた資料を順番に掲載していきますので、判断材料の一つにしてみましょう。
ちなみに、我が家の息子(現在南山男子部の中3)も名古屋中学を受験して、何とか合格を頂きました。息子に「どこ行く?」と聞いたところ、「南山男子部」と即答しましたので名古屋中学に通うことはなくなりました。男子部を選んだ理由は、塾で仲の良かった先輩が男子部にいるから・・・ということみたいでした。親の考えとしては、名古屋中学で水球部という選択肢もあったのですが、娘の受験時(滝中学より春日丘中学へ行くように厳命)と違って息子には自分の意思で学校を選ばせました。名古屋中学の面接で、「名中に合格したら何部に入るの?」と聞かれて「水球部です」と答えたところ、「水球ってどんなスポーツか知ってる?」と続きました。それに対し我が息子は「水の中でやるサッカーみたいスポーツ・・・」と答えていました。入試前日もっと詳しく水球について教えておけばよかったと後悔しましたが後の祭りでした。
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