子育て真っ最中の保護者の皆さん、こんにちは(こんばんは)。
要学院塾長です。
我が子が経験する全てのことを成長の糧とできるかどうか、それは全て親の意識の持ちようにかかっていますね!!
子どもにとってうれしいことがあったとき、親が一緒になって喜んでいただけでは、子どもの成長の糧にはなりません。
子どもにとって悲しいことがあったとき、親が一緒になって悲しんでいるだけでは、子どもの成長の糧にはなりません。
中学受験を単なるイベントにしてしまうか、それとも我が子を成長させる糧とするかは周りの大人の意識で決定します。
要学院では、入試が近づくと生徒諸君がご両親に手紙を書き、それを読んだご両親がお子さんに話をしてあげます。どんな内容かはそれぞれの家庭で違ってくると思いますが、親は子どもの頑張る気持ちや不安を知り、子どもは親から勇気をもらう内容であることは想像できます。
それと同じような時期に私が生徒諸君と保護者の方に以下のような手紙を書きます。
受験生に贈る言葉
まもなく、君たち小6生徒諸君の受験が始まります。どの生徒諸君もしっかりとやらざるをえない状況ですね。これを背水の陣というのです。背水の陣で迎えるこの時期に皆さんがしなければいけないことは、しっかり学習することだけではないのです。どのような気持ちで入試を迎えるか考えることもとても大切なのですよ。
まもなく迎える入試を「天使」と考えるか「悪魔」と考えるかで入試結果が左右されることもあるのです。もちろん前者が後者より合格になる可能性が高いですよね。おどおどした気持ちで受験するより、ゆったりとした気持ちで受験したほうが得点に差が出るのは当たり前ですものね。これは入試に限らずスポーツでも何でも同じですよね。
不安材料がたくさんある人にとっては「入試は悪魔」ですし、不安材料がない人にとっては「入試は天使」です。
不安材料とは何でしょうか。みなさんはすぐに思いつきますよね。
「もっと勉強しておけば良かったぁ・・」「算数が苦手だからなぁ・・・」
「模試でいい点が取れていない・・・」「国語が苦手だからなぁ・・・」「理科が苦手だからなぁ・・・」「社会が苦手だからなぁ・・・」「入試まで時間がない!」「もし不合格だったらどうしよう・・・」「入試当日どきどきしてしまわないだろうか・・・」「もし第一志望校に合格できなかったらどうしよう」「全部落ちたらカッコ悪くて友だちに会えないなぁ・・・」などなどですね。
こんな気持ちの人にとっては「入試は悪魔」に感じるでしょうね。「入試さえなければ、僕は(私は)こんなつらい気持ちを感じなくてすんだのに!」と思うでしょうね。
ここで気がつきますよね。不安材料のない受験生や「入試は天使」だと感じる受験生がこの世の中に存在しないことを!しかし「入試は天使」だと思うことで合格が一歩近づくのですからどうしたらよいのでしょうか。
それは「入試は天使」だと思えるように自分の気持ちをコントロールすることです。あるいは「入試は天使」だと思えるように意識してプラス思考(ポジティブに考えること)をすることです。
人間はマイナス思考(ネガティブ思考)になりがちです。これは子供でも大人でも同じなんですよ。つまり「あの時ああしておけば良かった」「もっと○○しておけばよかった」「何で自分だけがつらいのだろうか」「これで大丈夫なのだろうか」「あんなの嫌」「こんなの嫌」などという悪いことばかりを考えて、悪いことばかりを口にして、自分やまわりの人を落ち込ませてしまいがちなのが人間の本来の姿なのです。ですから、今日現在皆さんがたくさんの不安材料を抱えていてもそれは当たり前のことなのです。
しかしこのようなマイナス思考は皆さんの敵ですから、今日限りで「さよなら」できるように意識しましょう。ではどのように考えたらプラス思考ができるのかお話しましょう。
「自分のいい面のみを見つめる」「改善できることを悔やまない」「結果に固執しない」ようにすることでプラス思考ができます。苦手教科のことばかり考えると不安になるので得意教科のことを考えて自信を持つ。100点満点中の40点のミスを悔やむより60点取れた自分を褒めること。時間がないことを悔やむより毎日12時間は勉強できると考えること。不合格だったらどうしようと考えるのではなく(考えても点数はアップしません!)、合格したら何をしようと考えること。入試当日どきどきしたらどうしようと思うより、どきどきしない方法を考えること。模試でいい点数がとれていないことを悔やむより、入試で合格すればいいんだろうと開き直ってがむしゃらに勉強すること。地元の中学校に行くことになったらどうしようと思うより、いかにして全力で入試に立ち向かうか考えること。
保護者の方へ(昨年12月20日に掲載済み)
中学入試は、お子様がはじめて迎える人生の戦いです。頑張れば褒めてもらえるという子どもの世界から、目的が達成できたかできなかったかという結果だけが問われる大人の世界に突入するわけです。
合否は、予想通りの結果でない場合が多々あります。
思いがけず合格したり、あり得ない理不尽な不合格をもらったり・・・・
お子様が迎えるこのような全ての現実を、お子様の成長の糧にできるかどうかは、保護者の方の一言にかかっています。お子様の身の上に起こる全ての現実を成長の糧に変化させるような言葉をかけていただくよう、ご準備をお願いします。
入試の前日に話すべきこと
入試が終了した日に話すべきこと
合格通知が来たときに話すべきこと
不合格通知が来てしまったときに話すべきこと
しばらく学校を休んだ後、通学再開の前日に話しておくべきこと
上記に関して何を話してあげるか、全て事前に考えておいてください。そして迎えた現実に対しお子様に話をしてあげてください。一時的な感情でお子様に話をすることはよくありません。是非前もって伝える内容を決めておいてください。
話してあげる内容を決める基準は、保護者の方々が受験生であったとして、親からどのような言葉をかけられたらうれしいか、悲しいか、頑張る気持ちになるか、落ち込んでしまうか・・・です。
子どもと一緒に喜んだり悲しんだりしているだけの親子関係は、正しい親子関係ではないと思います。子どもを正しく成長させるのが親の仕事です。そのためにはどのような言葉が心に響くのか、どのような言葉が子どもを成長させるのかをお考え下さるよう宜しくお願いいたします。