子育て真っ最中の保護者の皆さん、こんにちは(こんばんは)。
要学院塾長です。
8月1日のブログで、要学院受験生とご家族が乗った船、そして我が家の船の舵が切られているというお話をしました。我が家の船についてもう少しお話ししましょう。
要学院塾長のブログ8月1日
娘はそろそろ就活準備である学年ですが、1年ほど前から「外資」に勤めたいと言っていたのでこの夏のインターンシップが重要となっています。親としては、娘が中学生の頃から、駒場にある旧帝大から外務省という路線を勧めていたのですが、残念ながらその大学とは縁がありませんでした。それでも、国家公務員総合職大卒程度試験に合格している数が、今在籍している大学からも多い(ベスト5以内に入っている)ので、その後も勧めてはいたのですが、本人は国家公務員試験に受かってもその旧帝大でなければ採用されないと、いたってクールに考えた結果でしょう。「外資」という選択肢が出てきたようです。
2016年に卒業する現3年生から、就活は4年になる直前から始まり、4年の9月以降内々定が出るというスケジュールに変更されました。しかし娘が就職を希望する「外資系」の会社は、3年生の夏にインターンシップを実施し、そのまま内定を出す会社もありますので、実質入社試験といえます。
親として、外資の会社に就職する道筋を知っていなくては話になりませんので、当然調べました。
外資で典型的といえるコンサルティングファームの入社試験あるいはインターンシップの選考は↓こんな感じだそうです。
Best Consulting Firm
マッキンゼー
自社問題を用意しており、公式サイトにて過去問が公開されています。120分で全て英文のビジネスケースについて選択問題を解きます。GMAT、判断推理、数的推理の要素が全て詰め込まれており、通過難易度高め。会社として英語力を重視していることも知られており、英語が苦手な学生にとっては鬼門。また、一次面接時に60分のケース論述試験が付加的に行われます。こちらは「ニューヨークでは24時間運航している地下鉄が東京では動いていないのはなぜか。原因を挙げ、その中で最大の原因を解明しつつ、対策を論ぜよ」といった問題が出ます。
ボストンコンサルティンググループ
テストセンター。性格検査、能力検査(算数、国語)、構造把握力検査。問題は易しいが、ボーダーが高く、通過難易度高め。構造把握力検査の比重が大きいと噂されています。かつて存在した論述試験は姿を消したようです。
ベインアンドカンパニー
GMAT、判断推理、数的推理。30分ほどで全て解かなければならず、非常に時間が短いです。1問のミスも惜しいです。全て英語。通過難易度高め。
具体的に・・・
ベインアンドカンパニーの場合
外資就活ドットコム(ベインアンドカンパニー夏インターン情報)
引用開始
ベインアンドカンパニーは、就活をはじめたばかりの3年生、院1年生にはあまり馴染みのない名前かもしれませんが、グローバルに評価の高いコンサルティングファームの一つです。一昨年、去年とサマーインターンを行っており、今年の夏にも行うのではないかと思われます。非常に濃い内容で、集まるメンバーもレベルが高いインターンなので、コンサルティングファームや外資系企業に興味のある方には申し込みをお薦めします。
昨年の夏インターン選考は、
ES→筆記→ケース面接(数十分の個人面接×2回を1日で行う)
という形式です。特に筆記の通過率が低い(恐らく8割方落ちる)ことで有名ですので、本気で参加したい人は特に筆記をしっかり対策してください。早い時期に対策しておけば後の就活でも役立つと思います。
○ES(要学院塾長の注・・・ES=エントリーシート)
スタンダードな内容です。「外資就活ドットコム」のES対策記事(目次を参照)を参考にしながら、しっかり考えて書いてください。他企業のES締切があまり発表されていない(大量のESに追われていない)時期に書けると思いますので、後回しにしないで早めに書き始めることをオススメします。
○筆記
会場に出向いてペーパーテストを解く方式で、通過率が低い難関です。周りの東大・慶応・一橋生でこの筆記を受けた人は7~8人いましたが、ほぼ全滅しました。満点近く取らないと落ちると思われるので、事前にしっかり対策することが必要です。
たとえば、以下のような問題が出題されます。
問題数は非常に多く、時間に間に合わないことも多々ございます。
渋滞料金制が交通渋滞の解決を導くかもしれない、という筆者の主張を最も弱めるものは
もし真実だとすると、次のうちどれか
(A) 香港とパリの交通は、世界のどこと比べてもはるかにひどいものである。
(B) 渋滞料金制がとられている市は、すべて同じような交通状態になっている。
(C) 渋滞料金制を導入したすべての都市において、同時に公共交通機関の便が大幅に
よくなっている
(D) 先払い式磁気カードは、交通渋滞への実際的な解決法を提供するが、最終的には、
ヨーロッパのドライバーによって扱いにくく無駄なものであるとして拒否されることになる。
(E) 渋滞料金制をとっている地域における道路を頻繁に利用するドライバーは、
最近導入された時間差勤務制のためもあって、車を運転する時間を可能な限り変えている
○ケース面接
ケース面接とは、例えば、「スキー場の売上を増やすにはどうしたらいいと思う?」とか、「日本でコンビニの売り上げって年間でどれくらいあると思う?」のような問題を、口頭もしくはホワイトボードを使って志望者にその場で解かせることで、志望者の論理構成力や頭の回転の速さ、コミュニケーション能力、基本的な計算力等を測る面接のことです。コンサルティングファームを中心として、多くの外資系企業が面接に取り入れています。
例えば、日本におけるコンビニの売り上げがいくらあるかを考えようとしたら、方法は無限にありますが一例として、
1.日本の人口を、都市部とその他(コンビニの利用頻度について、都市部>その他と仮定)に分ける
2.分けた人口をそれぞれ、「コンビニをよく利用する年齢層」と「そうでない年齢層」に分ける
3.四つの層について、「一週間にコンビニでいくら使うか」について(自分の生活実感に沿ってでよいので)考える。
4.四つの層について、(コンビニで使う一週間当たりの金額×その層の人数)×50週を計算して足し合わせる
というように考えれば、あとは日本の大まかな人口ピラミッドや都市部人口を知っていれば、かなり粗いものの一応それらしい答えに辿り着くことができるでしょう(今回はコンビニなので個人の消費者だけが客層と想定してもあまり不自然でありませんが、たとえばエアコンの売上など、個人と法人両方に商品を販売している場合こう単純にはいかないので気をつけてください)。「問題を出すので、5分考えてみてください」と言われた時、この道筋に2分程度で辿り着き、3分で概算してその根拠等について面接官に説明できれば、十分なラインだと思います。
こうした問題を数分で解く(結論は出せないまでも、答えまでのちゃんとした道筋を作る)には、よくある解法を知っているだけでなく、練習が必要になります。一冊本を読んだ後は、例えば「シャープペンの売上って年間にどれくらいありそうかなぁ…」とか、「野良猫って東京に何匹くらいいるのかなぁ…」とか、身の周りの事例についてどんどん問題を作って解いてみましょう。「個人相手と法人相手では売上を推定する方法がだいぶ違うな」「人数(人口)で考えていい場合と、世帯数で考えた方がいい場合があるな」など、自分なりに発見ができると思います。
引用終了
大変厳しい選抜と言わざるを得ませんね。外資のコンサルティングファーム、恐るべし。
おまけ・・・あるサイトに「寝る時間がなくてもお金が欲しい。ヒルズ族にあこがれる。リストラや過労死リスクがある中で自分の力を試したい。英語が好き。周りの誰よりも頭が切れる。3つ以上当てはまった人は外資系企業向きで、当てはまらない人は日系企業向き」とのことでした。娘は一つも当てはまっていない気がします。
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