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2015年1月27日 (火)

2015年愛知中学校入試問・・・

子育て真っ最中の保護者の皆さん、こんにちは(こんばんは)。
要学院塾長です。

先日行われた平成27年度愛知中学校入試の算数で↓こんな問題が出題されていましたね。

「長さ(   )メートルの列車が、一定の速さで長さ1200メートルのトンネルに完全に入ってから先頭がトンネルを出始めるまでに、45秒かかりました。また、この列車が同じ速さで長さ2400メートルのトンネルに完全に入ってから、先頭がトンネルを出始めるまでに95秒かかかりました。」

「通過算」を学習するのはおおむね5年後半という教材が多いと思います。しかし、トンネルを二つ組み合わせた上記のような問題は、出てくるテキストと出てこないテキストがあります。出てきたとしても、20問から30問程度の問題中の一問として出てくるわけです。学習してから1年以上経過してから入試問題にそれが出題されて、「これは解いたことがある」と言える生徒は元々優秀であると判断して間違いありません。

普通の生徒(普通の受験生という意味です)に対し、この単元でこのパターンを記憶に残させる方法は、通過算の授業中に「君たちが受験する学校ではこのようなパターンの問題が出題された!!」と意識させた上で授業をすることが理想でしょう。但し、このパターンの問題の記載がないテキストを使用している場合は、追加問題として出題してあげなければいけません。

私がこの単元を5年生に指導する時に必ず追加するのが「金城で出題されたことのある通過算」です。↓

「ある電車が750メートルの鉄橋をわたりはじめてから、わたり終えるまでの時間は35秒でした。また同じ速さで1050メートルのトンネルを通過するとき、電車がまったく見えない時間は40秒でした。この電車の速さは毎秒何メートルですか。」

なかなかおもしろい(生徒にとってはむずかしい)通過算です。金城のパターンはトンネルを連続で書くとすぐ解けます。従って、トンネルが二つあるときは連続してつなげたり、上下に書いて引き算する(愛知の今年のパターン)必要があることをかなりくどく生徒に伝えますが、それでも1年も経てば忘れてしまいます。ですから、6年後半で過去問を解くときに、再度「連続したトンネルを書く」ことを説明してあげないといけません。

入試問題には、このように数多く解いた問題の中から、同じようなパターンの問題が出題されることもあります。100問解いた中の一問を忘れない生徒もいますが、多くの生徒は忘れます。ですが、10問解いた中の一問であれば、記憶に残る可能性も高まります。生徒に100問解かせるのか、10問で済ませるのかは、指導する先生の「力量」と「過去問の熟知度」にかかっていると思います。無理無駄がないのは後者ですね。

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