私立中学校の「新」選択基準、その2・・・2015
私立中学校を選ぶ際の新しい視点、その2です。
「高等学校基礎学力テスト」・・・
すべての高校生向けに実施されます。原則、一回は受験することで、高校で身につけるべき基礎的な知識を習得できているかどうかを確認します。在学中に何回でも受けることができ、一番良い成績を、就職などに加えて、今のAO入試のような形式やスポーツ選抜など、学力試験を受けない入試の際にも使えるようにします。これによって、高校生の学習意欲を向上させ、学力を担保する狙いがあります。
「大学入学希望者学力評価テスト」(今のセンター試験に変わるテスト)・・・
このテストでは、今の大学入試センター試験と違って知識や技能を単独で評価するのではなく、知識や技能を活用する思考力・判断力・表現力を評価します。そのため、教科や科目ごとにわかれている問題に加えて、複数の教科や科目にまたがる「合教科・科目型」や教科の枠組みにとらわれない「総合型」の問題もあわせて出題します。特に「読む・聞く」に偏っていると批判の強い英語に関しては、「読む・聞く・書く・話す」という4つの技能をバランス良く評価できるTOEFLなど民間の資格・検定試験の結果を換算して利用できるようにします。ただ、民間の試験の利用については、高額の受験料(日本では、現在、トーフル受験料は230米ドル)がかかることや、地方では受験機会が限られることなど、公平性の面からの課題が指摘されています。
結果はセンター試験のように1点刻みではなく、段階別の成績が示されます。その成績をもって各大学に願書を提出することになります。
また、これらのテストはCBT(Computer Based Testing)で行われる可能性が高いと言われています。
*トーフルはiBT(internet Based Testing)で受験となっています。
当然ですが、その後、各大学毎の「個別選抜テスト」があります。この個別選抜テストも今までのテスト(知識を競う)と違って、面接や集団討論・論文が課されます。これらは現在AOや推薦入試で行われているスタイルに近いかもしれません。
このような「大学入試システム」に変更されるのに際し、私立中学校と私立高校はどのように対応するのかを学校説明会で聞くことが「新しい視点の確認」となります。
私が注目したい点は「英語の授業」がどのように変わるのか、「基礎学力テスト」にどのように対応するのか、あたりですね。
ちなみに海陽学園では、英語の力がある生徒を対象としたAEC(Advanced English Class)が開講されています。それに相当するクラスが各私立中学校に設置されることを私は期待します。
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