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2018年5月30日 (水)

手を打つ必要がある受験生

先日の南山女子部の問題だけど、5年生や6年生は解けたかな?

「みかんが何個かあります。8人で同じ個数ずつわけると2個余り、11人で同じ個数ずつ分けようとすると3個足りません。みかんは最も少ない場合で何個ありますか。」

解ける人はすぐ解けたろうね。

まず優秀な受験生の解き方は・・・
11の倍数から3を引いた整数を考えた後、その数字が8の倍数足す2になっているか確認(きっと頭の中でやるよ。だから問題をじっと眺めてるだけだ。)。
8・・・違う
19・・・違う
30・・・違う
41・・・違う
52・・・違う
63・・・違う
74・・・ビンゴ!

要学院塾生のように、授業で教わったことを忠実に再現する生徒は、こんな感じで書き出すね↓。
11の倍数から3を引いた数を書き出す。
8・19・30・41・52・63・74・85・96・107
次に、8の倍数に2を足した数を書き出す。
10・18・26・34・42・50・58・66・74ビンゴ

要学院の授業では、まず「書きだそう!!」という指導が優先されるから、生徒もそれに従うよね。

この問題を計算で解こうとして、「・・・??、できない・・・」といって書きだそうとしない受験生はおおいに問題があるね、「悪しき受験勉強」に染まっている可能性があるよ。


『例えば、「3でわると2あまり、5でわると4あまる整数」を教える場合、
前者に1を足すと3の倍数になり、後者に1を足すと5の倍数になる。
だから、3と5の公倍数にから1を引いた数字だよ。』

こんな指導だけを受けていると、すべて計算で解こうとする受験生が出てしまう。
そして、計算で解けないからあきらめる受験生が最悪だ。
計算しようとして、だめであきらめた受験生(書きだそうとしない受験生)は、今行っている塾の指導で受験が乗り切れるのか、見直した方がいいよね。

近年の入試問題は、いわゆる受験テキストで教える便利な解き方では解けない問題も見受けられるようになった。
受験生が、自分の頭を働かせ、自分の手を動かして初めて解ける問題にどう対処するかが、受験塾に求められているわけだ。

そういう受験生を作り出す受験塾を探すのが保護者の役目だね。


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