小学校で使っている教科書をおろそかにする受験生は困るね。
中学受験塾でも「素数」を学習するよね。もちろん小学校でも5年生で学習する。
教科書(啓林館わくわく算数5年)にはこう書いてあるよ。
「7や13のように、1とその数のほかに約数がない整数を素数と言います。1は素数に含めません。」
みんなが使っている塾のテキストにも素数を学習するページがあるよね。ところで、いくつの素数まで書いてあるかが大事だ。
小学校で使っている教科書(啓林館わくわく算数5年)には、こんなページがある。
受験しない彼らでも100までの中にある素数を学んでいるのだ!!
エラトステネスのふるい(啓林館わくわく算数6年教科書より)
だから受験生も当然、100までの中にある素数はしっかりと理解しておかないといけない。これを知らなければ、公立小学校の5年生以下のレベルだからね。
今、通っている塾で、素数をいくつまで学習しているかを確認するのは保護者の役目。「20までです」なんて言っている塾はすぐに変わった方がいいかも。
この知識を利用して、先日の金城の問題は解けるね。つまり小学校の教科書レベルといわれても仕方の無い問題だ。小学校の算数は、「書き出す」ということを非常に重要視しているので、中学校の入試問題にも当然反映される。そして手作業を馬鹿にして何でも計算で解こうとする受験生は、手作業で解く問題でアウトになる。
いるよね、難しい受験テキストを使っている塾へ行くことで我が子が優秀だと勘違いする保護者が。
子どもが優秀かどうかは、自分の手と頭で考えられるかどうかで決まるので、それは普段の子育てにも大いに関係するよね。考える子供に育てるにはどうしたらいいのか?
大手塾任せでは無理だろうね。
カリキュラムに縛られない個人塾でしかできないよね。個人塾では、塾長の世間話や無駄話も可能だからね。世間話や無駄話とはいっても、入試につながってくる内容だから、とても重要だし、そういう話を子供たちは良く覚えているよ。
話がそれたが、金城の問題の考え方は以下の通り。
100から適当なところまで書き出して確認するだけでOK。
問題・・・「3けたの素数のうち、小さいものから数えて6番目になる数を求めなさい。」
小学校の授業を大切にする受験生や、小学校の教科書に熟知した受験塾の塾長に学んだ子は以下のように解くだろうね。
100ーーー2で割れる。
101ーーー2、3、5、7、11で割れないので素数っぽい
102ーーー2で割れる。
103ーーー2、3、5、7、11で割れないので素数っぽい
105ーーー5で割れる
106ーーー2で割れる
107ーーー2、3、5、7、11で割れないので素数っぽい
108ーーー2で割れる
109ーーー2、3、5、7、11で割れないので素数っぽい
110ーーー2で割れる
111ーーー3で割れる(注意・気がつかないと終了)
112ーーー2で割れる
113ーーー2、3、5、7、11で割れないので素数っぽい
114ーーー2で割れる
115ーーー5で割れる
116ーーー2で割れる
117ーーー3で割れる
118ーーー2で割れる
119ーーー7で割れる(注意・気がつかないと終了)
120ーーー2で割れる
121ーーー11で割れる(注意・平方数を知っているべき)
122ーーー2で割れる
123ーーー3で割れる
124ーーー2で割れる
6つめがまだ出てこない。集中力が切れる受験生はここで脱落。
125ーーー5で割れる
126ーーー2で割れる
127ーーー2、3、5、7、11で割れないので素数っぽい 発見!!!
たぶん正答率は低いと思う。
しかし丁寧に考えて解ける受験生は将来が有望。
書き出す??
「めんどくせぇ」という受験生は、所詮そこ止まり。
難しい宿題をたくさん出され、しかも家庭学習時間が不足するという生活を送っている受験生の多くは・・・
「わからん、答えを見よう。」
解説を軽く読んで、
「よしっ、わかった。」
これでいいのだろうか??全く頭使ってないよね。
「たった一人で無人島にいるのに、座ってご飯がでるのを待つ人。」
自分の頭で解決策を考えない人(子どもでも大人でも)をそう呼びます。